晴れた日には自転車で

都城を中心にその周辺を走り回る自転車ブログです。古びた自転車だけどまだまだいけます!

ふと思いつき金御岳に行ってみた

 9:48出発。出発前に妻からファッションセンスについて非難されたが、気にせず出た。まずは国道10号線沿いを南進し、中町交差点から東へ折れる。しばらく進み本駅前から来た道とぶつかったところで南へ、日南方面へ向かった。天気は薄曇りだったが次第に陽が差し始めた。安久町のローソンでボルビックの500mlと焼リンゴパンを買う。時刻は10:23。そこから暫く安久町内を走り、上安久あたりで喉が渇いたので漕ぎながらさっき買ったばかりの水を飲んだ。  このあたりの道路は拡幅工事をしてそう何年も経っていないので、凸凹もなく走りやすかった。それほど賑やかでもないこの辺りでこんなにいい道が造られたのは、元有力議員が近くに住んでいるからとか以前聞いたことがある。僕の住んでいる町は人口も多く賑やかなのに道路はつぎはぎだらけで凸凹しているし、側溝もふたが無くむき出しの状態だ。  それからしばらく進むと、安久温泉入り口を過ぎた左手に、朱色の文字の書かれた山門がある。何とか苑と書かれていて、僕が小学校ぐらいのときからあったと思う。いや、記憶違いか、高校生のときは確かにあった。何年か前にはぼろぼろになって字が読めなくなっていたが、修繕したのかまた字がくっきり読めるようになっていた。お店のようでもないので入っていくわけにもいかず、未だに謎のままだ。  そこを通り過ぎてラブホテルが何軒かあるのを横目で見ていくと、右手に金御岳入口がある。小学生の頃兄と兄の友達とで自転車でここを登っていったことがある。その頃も舗装道路であったがくねくねして勾配もきつく、ほとんど押していった事を思い出した。  しかし今日はこの道は使わず、新しく出来たサシバ林道を行くことにしていた。サシバ林道はここからまだしばらく坂を登って峠を越えたところの右手に入口がある。大きくカーブした急勾配の道が続く。沿道にはキンポウゲの花がひしめき合って咲いていた。黄色くてつやがありきれいだが毒がある。  金御岳入口から15分ほど昇っていくと林道入口があった。林道とはいえ片側一車線で全幅6メートルほどの立派な道路である。これが実は民有林林道というのだから驚く。まだ出来て間もないようだが、すでに走り屋達の格好の遊び場になっているようだ。路肩にはタイヤ屑が積もっている。路面には黒いタイヤのスリップ痕がいくつもついていた。しばらく走っていくと、勾配がかなりきつく、ギアを一番軽いのにしてもヒーヒー言わなければ昇れなかった。窮余の策としてこの道幅を生かしてジグザグのトラバース走法をすることにした。  苦しい上りが過ぎると下りになった。  一気にスピードは上昇し、汗はみるみる蒸発していった。そして旧道にぶつかり、右折してすぐのところに停まった車の中から出てきた人がいきなり「この先に青大将がいるよ。別に何もしないけど。」と言ったので気をつけていたがどこにも居なかった。もうどこかへ行ってしまったのだろう。  そうして進んでいくと下りになったので変だなと思っていると売店のある広場に出た。僕が通ってきたのは、もう何年も前に自動車で通ったときは未舗装だった道だ。時刻は10:59分。この広場でしばらく休憩。記録をつける。  11:50出発。ちょっと時間をとりすぎた。広場を西に向かって下りるとすぐに分岐があった。右へ行くと安久、左へ行けば梅北。感覚的に右を選ぶ。下りが続き面白いようにスピードが出る。しかし暫く行って思い直しゆっくり走ることにした。沿道に花が咲いていたからだ。帰ってから図鑑で調べるとマルバウツギらしかった。青筋アゲハも舞っていた。  登山をする人らしい中高年カップルとすれ違う。しばらく行くとまた中高年カップルだ。この道は歩いて登るにはちょうど良さそうだ。車も通らない。走っていて気づいたが、どうもこの道は当初予定していた道ではなさそうだ。記憶ではもっと道幅が広く、ずっと下りっぱなしだったはず。しかし途中で上りが出てきたので、間違いではないかとの疑念がむくむく頭をもたげた。分岐のところで梅北か安久かとの問いに対し、梅北はずいぶん向こうのような気がしたので気軽に安久と(自分の中で)答えたのがいけなかった。でももうここまで来てしまったのだから仕方ない。新しい道を開拓すると言うことに目的を変更してそのまま進むことにした。そうしてもう特に注目するような花も出てこなくなったのでスピードを上げ、どんどん進んでいくと唐突にため池が現れた。まだ新しいようだ。「この溜め池で釣をしないでください。」と書いてあるところを見ると、どうやら魚も居るらしい。今度こっそり釣りしてみようか。  通り過ぎて少し行くと安久のとある集落に出た。左に曲がって畑の中の道を行き、右折して本通りに出ることにした。  安久中学校を通り過ぎ、梅北地区に入った。しばらく行くと川があった。以前勤めていた会社の上司が、梅北の川は一番汚いから米もまずいと言っていたのを思い出したので橋の上から見てみると、確かに澄んではいなかった。どちらかというと汚れていた。しかし魚もいた。フナだろうか。欄干の銘板を見ると梅北川とある。橋の名前は城下橋。昔この付近に城があったのだろうか。  そこから5分くらいで今町に出た。いったん国道269号線に出る。ファミリーマートでパンとミネラルウォーターを買う。そこから市内へ向かって少し行くと、楠見家の門と土蔵という看板があった。門と土蔵の構造や何時作られたのかという事が事細かに書いてあるが、肝心の楠見家というのがどのようないわれのある家なのかは分からなかった。文化財として保存してあるとの事。こんなものがここにあるとは知らなかった。ついでに写真を撮る。それからその先の旧国鉄今町駅公園でパンを食べ、休憩。記録。時刻は12:45。  13:20出発。ウェルネスロード(旧国鉄志布志線跡の遊歩道)を市内へ向かって進む。  ウェルネスロードの起点まではさほど時間はかからなかった。起点の直前を左折し、草の生えた堤防を50m位行くと橋があるのでそこを渡り、渡り終えたところに川の駅という施設がある。休日ということもあり家族連れが多いレクリエーション施設だ。川の駅とは言っても、川との接点は何も無く、ただ川の側にあるから付けたという名前のようだ。  そこから突き当たりの道を右折し、すぐのところに都城歴史資料館がある。今日の第2目的地だが、資料館の中には入らず隣接する狭野神社に行く。境内でしばらくくつろぐ。13:38。  境内を一周してみる。敷地の中央より少し奥に神殿があり、さらにその奥には児童公園があった。一体こんなところで遊ぶ子供がいるのかと遊具を検分してみると、使われている形跡がありホッとする。14:02出発。  14:06陸軍墓地到着。確か、小学校の遠足できて以来だ。宝捜しゲームと称してくじを探すゲームをした覚えがある。  階段を上って中央の参道を突き詰めると、戦没者慰霊碑がある。この都城からも特攻隊員が沖縄近海に出撃していったと書いてある。気持ちがしんとなる。ぐるりと一周して帰った。  14:35出発。岳ノ下陸橋を渡り宮丸方面へ曲がるかまっすぐ行って市街地へ出るか一瞬迷ったが、とりあえずまっすぐ行った。宮丸方面はあまり通る気がしなかった。ところが川を渡ると、なぜか堤防を走りたくなり、急きょ針路変更。しかし結局は宮丸方面に出そうになったので、途中で堤防を下りて西都城駅前に引き返し、そこから広口交差点へ出た。  中央通商店街を北進。次から次へとシャッターの閉まった店が現れる。人もあまり歩いていない。せっかく何年か前にアーケードを遣り替えて電線も埋設したというのに、逆に寂れてしまったようだ。自転車にとっては障害物が無くて走りやすいからいいが。それからしばらく走ると前に自転車が3台走っていた。女子中学生か高校生か分からないが道いっぱいに広がって走っているので追い越せない。仕方ないので危険を冒して車道に出て追い越した。  そして14:55事故も無く自宅に到着。まだ走り足りないような気もしたが、初回なのでこれ位がちょうどいいと思う。