晴れた日には自転車で

都城を中心にその周辺を走り回る自転車ブログです。古びた自転車だけどまだまだいけます!

最近読んだ本から

先週の日曜日、図書館から借りてきた本のうち、次の2冊を読み終えました。

1.かもめ食堂
かもめ食堂
 この本は以前新聞に同名の映画のことが書いてあったのを覚えていて、面白そうだなと思っていたのですが、ちょうど原作が図書館の当日返却ワゴンにあったので素早く手に取ったものでした。かなり読まれているのか、よれよれでした。

舞台のフィンランドについての描写はあまりくどくなく、ストーリーはどうということなく淡々と進んでいくのですが、つい映画の出演者が頭に浮かんで、せりふのところを読むに付け、「多分こういう言い方なんじゃないかなあ…」と、想像しながら読んでました。
ストーリーは淡々としていつつも面白く、引き込まれて一気に読み終えました。読後感はさわやか。

2.となり町戦争
となり町戦争
 この本も新聞に広告が出ていて、ちょっと気になっていたのでワゴンにあったものを借りてきました。
 となり町同士で戦争してドンパチやるエンタメ系の小説と思っていたのですが、いっこうに戦争の情景が頭に浮かばない、もちろんそのような描写もない不思議な小説でした。
 ヒロインが町役場の職員であり、行政特有の機械的な言動の裏にわずかに見える感情が、彼女の人間くささを際だたせています。
 行政職員は法令に従って職務を遂行していくのですが、この小説ではそれがデフォルメされており、えっ、そんなことまで決められたとおりにやるのですか?!と思わずつっこみ入れたくなります。
 読後感は・・・まあ、とにかく最後まで読めば分かります。